So-net無料ブログ作成
検索選択

ベータ線の外部被ばく [被曝]

ベータ線が気になる。

ベータ線って「ガイガーカウンターの値を10倍ぐらいにするから測っても意味がない」とか「アルミ一枚で遮蔽されるから外部被ばくしない」とか「皮膚で止まるから気にしなくて良い」とか言われて、体内に入って内部被ばくしない限り「あってもなくてもどうでもいい」みたいに扱われてる。

ちょっとおかしくないですか?

何かこういうことらしいんだけど、ガイガーカウンターのGM管の中に飛び込んで来たγ線は10個に1個ぐらいしかカウントされなくて(残りの9個は取りこぼす)、だからそのカウント数にセシウムの係数を掛けてシーベルト換算してるらしい。

そこにベータ線が飛び込んでくると(電子ですよね?)、ベータ線の方が取りこぼしがなくて10個中10個ぐらいはカウントする。つまり、そうするとその10個をシーベルトに換算しちゃうから、「10倍の値が出る」ということになる。

(ちなみにRADEXのRD1008は、このGM管が2つ入っていて、裏にくっ付いてる「窓」を開けると、一つのGM管でそこから入ってくるベータ線をカウントして、もう一個の方でγ線だけをカウントしてシーベルト換算するので、とても優秀です。)

だけど、ちょっと待てよ、と思う。

だって、「ベータ線」をカウントしてるってことは、「そこに放射性物質がある」ってことだ。

だいたい市販の簡易型のガイガーカウンターなんて、数値を見るというよりは、アラームがなって「危ない、放射能がある、逃げろ!」というのを警告するためにあるようなものだ。

だから、高い値が出ようが少なかろうが、確実にそこに「放射性物質がある」ことは教えてくれる。

ところが、それを「ベータ線は無視して良い」と言って、シーベルト換算すると、

「0.1μSv/hだから、年間0.8mSv、はい安全です、良かった、良かった」となる。

まるで「放射性物質」なんてどうでもいいように。

ええ?と思いませんか?

だって、0.1μSv/hってことは、関東の平常値から比べると「5倍」ってことです。

空間線量が「5倍」になるってことは、そこに4万ベクレル/平方メートルのセシウムがあるってことだ。

で、4万ベクレル/平方メートルってのは法律で決められている放射線管理区域だ。

まさか、と思うかもしれないけど、僕の仕事場も航空機モニタリングだとセシウム134と137合算で1万-3万ベクレル/平方メートルになってるんだけど、空間線量は0.1μSv/hぐらいだった。そして近くの日本分析センターの土壌沈着量はだいたい5万ベクレル/平方メートルなので、空間線量との整合性を見ても、「5万ベクレル」の方が正しいと思う。

chiba-dojyou.jpg

東京もあちこち計測したけど、銀座だって0.08-0.10μSv/h、議員先生の通う国会議事堂の周りは0.10-0.12μSv/hだったから、同じ理由で「放射線管理区域」に近くなる。

つまり、関東一円放射線管理区域がそこかしこにあって、そこに何千万人も住んでいる。

だから、どっちかっていうと、ガイガーカウンターでβ線測ってびっくりするぐらいの方が、土壌汚染の程度を認識するにはちょうどいいのかもしれない。

だから「空間線量、空間線量」とばかり言うのは、それを年間被ばく量「1mSv以下」でまとめられるからだ。

そうでなければ、1年経ってもまだ「土壌汚染調査」しない、なんておかしいと思う。

小出さんは「原子炉実験所の中でも1万ベクレル/平方メートルなんていう場所はあまりないし、入りたくない」と言ってたけど、僕はそこまで悲観的には考えてなかった。

たしかに土壌汚染はされてしまったけど、セシウムの再浮遊とかそれほどないだろうし、雨で下水に流されるから、「放射線管理区域」って言ったってたしかに「外部被ばく」だけで見れば、まだ余裕があるだろう、それより食品からの内部被ばくが問題だって思ってた。

でも、何か「なんでこんなにベータ線を『無視していい』なんて言うんだろう」と思い始めた。

ベータ線って「アルミ一枚で遮蔽する」って言うけど、じゃあ皮膚は?と思う。するとやはり、
ベータ線は真皮まで到達する透過力があるので、皮膚などに高濃度の線源が付着すると熱傷状の障害を与える。弱いアルファ線や、ほとんど透過するガンマ線やエックス線よりも、皮膚への障害が大きくなる。
ということだから、影響はあるのだ。もちろん「熱傷」なんてするのは原発作業員が高濃度汚染水に足を突っ込だりした場合で、今の土壌汚染程度なら、たしかに「無視していい」レベルなのかもしれない。

しかし、これもやっぱり「ガンにはならない」と一緒で、「熱傷にはならない」かもしれないけど、ある種の「低線量被ばく」になるのではないか?と思う。

「紫外線よりもたいしたことない」みたいに言う人がまた出て来そうだけど、それもまた「自然放射線に比べてたいしたことない」という話と一緒だ。

紫外線だってみんな浴びないように注意してるんだから、ベータ線なんて誰も浴びたくない。

それを「気にしなくていい」なんて言うのは、やっぱり「放射性物質そのもの」をないものとしてもらいたいんだと思う。

それで、β線ってどれぐらい飛ぶんだろうか?と思ったら、セシウムから出るβ線の一部は、飛距離が1mぐらいあると言う。

アスファルトにこびりついたセシウムはもう何十年も落ちないから、身長1mの子どもなんて全身にγ線に加えてβ線を浴びることになる。

チェルノブイリの健康被害で「老化」ってのがあるんだけど、皮膚に浴びる低線量β線被害の報告とかないんだろうか?

もう一つ気になるのは、ICRPが定めてる「組織荷重係数」っていう、身体の部位に放射線がどれぐらいの影響を与えるかという数字があるんだけど(たぶんセシウムのγ線の基準だと思うが)、
それで見ると皮膚が0.01なのに対して生殖腺は0.2になってる。つまり生殖腺は皮膚よりも放射能のダメージを受けやすい。

soshiki.jpg

つまり股下80cmだったら、β線が「股間」を直撃してしまう(皮膚で止まるのかもしれないが)。

もちろん「永久不妊」とか言うと、また2000mSv受けなきゃ大丈夫、みたいな話になるが、チェルノブイリで「不妊」だって問題になってるのだから、低線量だってどうなるか分からないだろう。

これは東電に鉛の貞操帯でも用意してもらうか、自己防衛で「ロンドンブーツ」とか「高下駄」とか履いて、少しでも地面から離れないととますます少子化になる。

やっぱりだめだ。放射能は良い事なしだ。



福島原発事故と大気圏内核実験のフォールアウト [被曝]

j111018_08_5-thumb-400x225-167030.jpg
NHK 時論公論 「浜岡原発 津波対策は」

東電が、最低でも津波対策を取っていれば良かったのだ。非常用電源を山の上に移動しておいて、ベントもフィルター付けて、せめて爆発を防げれば良かったのに、と思う。

それでも放射能は漏れていただろうし、きっと大問題になったと思うし、ちっとも良いことじゃない。

だけど、もしそのぐらいで済んだなら、「60年代の大気圏核実験でも日本人は被曝してたけど、たいしたことなかった」なんて言う話も、多少の慰めにはなったと思う。

ところが、原子炉が3基もメルトダウンして大爆発、使用済み燃料プールも爆発、土壌汚染はチェルノブイリ級、原子炉の中身が出ちゃったかもしれないし、メルトスルーした燃料はどこにあるかも分からない。

そんな現実があるのに、「大気圏核実験でもセシウム吸い込んで、その当時の中学生の尿からセシウム出てる」なんて、一体何のつもりでそんなこと言うのだろう?

1.jpg

よく出てくるのがこの図なんだけど、これ見ていつも思うのは、

「なんだ、ストロンチウムちゃんと測ってんじゃん!」と言うこと。

α線は測るの難しいって、10ヶ月も経ってまだ測れないって、あり得ないでしょう。つくばでは2007年ぐらいまで毎年プルトニウムの測定値だって出してるみたいだし、原発事故後全く発表しないってことは逆に「相当まずいんだろうな」と思ってしまう。

気象庁気象研究所 大気降下物及び海水中のプルトニウム

で、この図だと、何だか福島たしかにたいしたことなさそうに見えるけど、これは目盛りが対数グラフっていうので、一目盛りが10倍ぐらいになってる。普通は、1目盛り増えれば10増えるとか100増えるとかだけど、1目盛りで最初が10、次が100、次が1000、10000って具合に10倍になってるので、高い数値が見た目は少なく見える。だから、グラフっていう視覚的なものなのに、「数字」を見なきゃならない。これなら エクセルデータみたいな、

b7a189ce.jpg

こういう表の方が、数字を比較して、「うわ、ひどい」と分かると思う。

だから、そのグラフを視覚的に正確に表すと(誰かが作ってくれたものを拝借します)、

20110516020811f09.jpg

こういう風になる。

福島がとても低いのでびっくりするけど、3月27日まで震災の影響でデータが計測不能だったので、それ以降の「だいぶ落ち着いてからの」データしか入っていないようです。宮城はそれ以降も計測不能なので入っていないようです。

ものすごい量のフォールアウトですが、これはセシウム137だけのようです。

おそらくセシウム134は137の同量ぐらい降ったのでしょうから、数値は倍になります。

そのうえ、確認したわけではありませんが、3月11日〜17日のデータがごっそり抜けているらしいです。

もっともフォールアウトのひどかった3/15とかのデータが反映されてない。

それを入れたらきっと、グラフはパソコンモニターをはみ出てしまうんじゃないだろうか?

もう比べること自体がばかばかしい量だと思います。

とにかく、どれぐらいの量なのか分からないが、過去最悪の「とんでもない量」であることは間違いないし、これはもう否定しようのないことです。

このとんでもない量のフォールアウトが、これから何十年も環境中を循環して、食べ物から大気から体内に入ってくる。

今まで日本人が経験したことのない世界で、チェルノブイリしか参考にならない。

空間線量だけ測って、「もう福島原発事故終わった」なんて言ってる場合じゃない。

「これからどうするのか?」ということについて、本当に真剣に考えなければいけない。




電磁波測定器 [被曝]

電磁波測定器を買った。

避難先で引っ越すことにしたのだが、そのマンションのベランダ前に電線があって、電柱に変圧器がくっ付いている。

放射能のせいで避難しているのだから、電磁波だって避けたいと思う。

注文する前に、ネットでいろいろ調べる。

高圧線から出ている電磁波は低周波で、低周波専用の測定器は5000円ぐらいで買えるんだけど、携帯とかwifiとか電子レンジはマイクロ波っていう高周波だから、両方検知できるやつを選んだ。送料無料、新春割引で1万5000円。

しかし、うーん、いろいろ調べたら、もしこれで「針が動く」ようなことがあったら、それだけでも結構まずいのかもと思う。

極低周波被ばくも低線量被ばくと同じような感じで、WHOが1980年代に5ガウス以下は安全と言ったのを電力会社が安全の根拠としてるけど、実際は1250分の1の4ミリガウスでも小児白血病のリスクは2倍になるとか書いてある。

0.1ミリガウス以下を安全値としている学者もいるのだが、この測定器の検出限界値は0.2ミリガウスなのだ。

ガイガーカウンターで0.1μSv/h以下が測れないので、0.01まで測れるシンチレーション式を買うはめになったのと似ている。

携帯電話の基地局から出るマイクロ波にいたっては、オーストリアのある州で0.001マイクロワット/平方センチメートルを基準値にしようとしているところがある一方で、日本の基準は何と1000マイクロワット/平方センチメートルだと言う。

そしてこの測定器のマイクロ波検出限界値は10マイクロワット/平方センチメートルなのだ。

(*追記:この機器では、携帯電話本体のマイクロ波は測定できるが、無線LANや基地局から出る高周波電波は検出できないらしい。)

だから、この測定器を使って安全確認するなら、正直「針が動かない」ということが前提になってしまう。

同じ測定器で電気製品を計測している動画がYoutubeにアップされてて、それを見るとパソコンや電子レンジどころか、アイロンやドライヤーでもガンガン針は振れるらしいから、もしこれで電気カーペットを測ったら、子供を乗せたくなくなるかもしれない。

まあだから、電化製品のことは忘れて、部屋の磁場、マイクロ波だけ測るようにしよう。

使い方。備忘録。

trifieldmeter100xe.jpg

低周波を測る。

1.ダイヤルをMagnetic(0-3range)の高感度モードにする。目盛りの真ん中Magnetic(0-3range)を見る。検出限界は0.2ミリガウス。これで高圧線とか変圧器から漏れる「磁場」を測る。

2.まず公園とかで、バックグラウンド値を測る。たぶん、ゆらゆらするか、全く動かないかだと思う。

3.部屋で測る。たぶん、目盛りは動かないはず。

4.電線側のベランダで測る。ここでも動かないことを祈る。もし動いたら、それは0.2ミリガウス以上あることになる。0.3ミリガウスから「電磁波過敏症」の人は反応すると言う。学者によっては「0.1ミリガウス以下」を安全値としているから、針が動いたら、それだけで極低周波磁場の危険性はあるということだ。

低周波の基準値は、オランダ4ミリガウス、スイス10ミリガウス。日本は「なし」

4ミリガウスで小児白血病2倍というのだから、1ミリガウスでも危ないだろう。もし1ミリガウスに上がるようなことがあれば、引っ越しは断念するしかない。

しかし、高圧線の下でも1.3-3ミリガウスぐらいのところもあるから(電力使用量によって上下するので、夏場は10ミリガウスとかになったりするらしい)、おそらく周囲に何もなければ、特に上がらないと思う。

ちなみに携帯に近づけたら低感度モードの100ミリガウスでも完全に振り切れると思う。なぜなら携帯の磁場は200ミリガウスぐらいある。

高周波(マイクロ波)を測る。

1. ダイヤルをRadio/microwaveに合わせて、目盛りの一番下の「電力密度」を見る。検出限界は0.01ミリワット/平方センチメートル。

2. これもまた公園など周囲に電波塔のないところで、バックグラウンド値を測っておく必要がある。携帯の電源をオフにして測る(携帯の電磁波防護基準は1.5GHzで1ミリワット/平方センチメートルだから、携帯を近づけたらその目盛り一杯に振り切れるはずだから)。ここで果たして0になるかどうかが問題だ。なぜなら、0.01ミリワット/平方センチメートルというのは10マイクロワット/平方センチメートルで、国際基準で言うとイタリアの高周波規制値と同じなのだ。だからここで針が動けば、すでに公園でイタリアの基準超えになってしまう。

なので、「針が動かない」ことがまた前提になる。

3.室内で計測する。携帯が切れていれば、ここでも「針は動かない」はず、、、。

国際基準を見てみよう。

スイス 4μW/cm2

イタリア 10μW/cm2
 
ロシア 2.4μW/cm2
 
中国 6.6μW/cm2
 
日本 1000μW/cm2(1.5GHzの場合)

ブリュッセル 2.4μW/cm2(予定)

ザルツブルグ(オーストリア) 0.1μW/cm2(提案中)

フォローゲン州(オーストリア)0.001μW/cm2(提案中)

出典:大久保貞利氏著「誰でもわかる電磁波問題」

マイクロ波の安全とされる値はザルツブルグの0.1らしいから、その1万倍の1000μWなんて言う基準値を設けて携帯用アンテナ建てまくってる日本だと、もしかしたら街中針が動きまくるのかもしれない。

(*追記:高周波電波は検出されないので、おそらく街中では0値だろう。高周波電波を測定するためには、3万円ほどの専用機器が必要なようだ)

(*追記2:高周波電波でも、0.001μW/cm2とかの『安全値』を検出するためには、さらに高価なプロ用の機器でないとダメみたい)

とにかく、物が届いてから実際測ってみることにする。

室内のセシウム [被曝]

Z5954_main255.jpg

某ブログで、千葉の某市室内で、「20ベクレルのセシウムが検出された!」と妻がメールしてきた。

だから、

そんな部屋から引っ越しで荷物を運んでいいのか?

という話だ。

良く見ると、原発事故後どれぐらいの期間なのか分からないが、室内に溜まったホコリを掃除機で集めて、そのダストパックを検査したら、20ベクレル/13グラムのセシウム134と137が検出されたのだと言う。

13グラムから20ベクレルぐらいのセシウムを検出できるということは、かなり特殊なことをしたんだと思う。(たぶん、ベクレルモニターとか、検体の量がある程度ないと、計測できないんじゃないだろうか?)

それからいろいろと、できもしない計算をして、考えた結果、これは、室内としてはかなり汚染されているとはいえ、普通にガイガーカウンターで測ったりしたら出て来ない値であることが分かった。

だから、もちろん、ガイガーカウンターで検出されなくても、それぐらいのセシウムは部屋の中にありますよ、という警告なのだが、こういった部屋に置いてある段ボールを引っ越しで運んだことで、汚染は拡散するのか?というのが妻の問いなのだ。

考えてみる。

この家が仮に100平米あるとすると、家全体から集めたホコリが

平均して0.2ベクレル/平方メートルあることになる。

これは、セシウム137に換算すると、0.000050cpm(1分間あたりの放射線カウント数)で、空間線量としてはマイクロシーベルトのさらに1000分の1のナノシーベルト単位になる。

つまり、普通に計測したら絶対に検出されない。

だから、「ない」と言っているわけではなく、この単位のセシウムを「0」にしようとしたら、そこから逃げるしかないという話だ。

そこから段ボールに付着したセシウムが、今度引っ越し先で部屋の空間線量を上げることなど、さらにあり得ないだろう。

もし上がるようなことがあったら、引っ越し業者のトラックが、雨の日に福島の大熊町から何かを搬出して、それが水たまりにでも突っ込んで、その汚染水がトラックの荷台に溜まってたようなところに、僕らの段ボールが浸かったとかいう場合だろう。

だから、もしそんなことが起きたのだとすれば、ガイガーカウンターを近づけてその段ボールを特定できるぐらい、ひどい汚染だと思う。

よく、SOEKSあたりのガイガーカウンターを使って、関東から送られて来たハガキに近づけたら線量が上がったとか言ってる人がいるけど、SOEKSは平気で0.2μシーベルトぐらい上下するし、そんなに汚染されてるハガキがあるのだとしたら、郵便局員が、ホットスポットの側溝にでも落っことしたんだと思う。

僕は千葉のプレハブの仕事場で、311以後一回も換気してない状態で、6月にRADEX RD1008で、エレクトロラックスOxygenのダストパックのβ線を計測したが、不検出だった。

今回のこの20ベクレル/13グラムを1センチ平方メートルに凝縮して、セシウム137のcpm換算すると、50cpmぐらいになるから、部屋の中なのにかなり汚染されていることは事実だ。

では、RD1008で検出限界以下で、どれぐらい汚染されている可能性があるのか?

RD1008のβ線の検出限界は7cpmだから、2.8ベクレル/平方センチメートルになる。

仮に、僕の仕事場130平米に2.6ベクレルのセシウムがあったとすると、1平方メートル辺り0.02ベクレルになる。

これは、空間線量にすると0.00000004μシーベルト/時とかになってしまうので、おそらく、室内の空間線量は、ほぼ100%屋外の土壌汚染から来たものだ。

同じ計算をすると、千葉の平常値0.02μSv/hが0.12μSv/hに上がったということは、0.1μSv/h上乗せされたと言うことで、それだけ空間線量が上がるのは、約770ベクレル/kg、50000ベクレル/平方メートルぐらいの汚染になる。

ええ?そんなに汚染されてるの?と思ったが、

仕事場は千葉の日本分析センターから数キロのところにあって、前にも書いたが、そのセシウム土壌汚染データを見ると4月14日時点で、セシウム137は5万3000Bq/平方mだから(だから、千葉もチェルノブイリの第四区分、放射線管理区域になる)、間違ってはいないのではないだろうか?

ただ、そんな汚染地帯にある、すきま風だらけのプレハブでも、室内は0.02ベクレル/平方メートル程度の汚染だから、自宅の方はもう少し低いだろう。

仮に家全体で1ベクレルのセシウムがあって、0.01ベクレル/平方メートルの室内汚染があったとしても、空間線量は全く上がらない。

(こう考えると、やはり屋内退避をして換気をしないということが、どれだけ重要かということが分かる。特に関東の汚染は雨による沈着が大きいから、大気中の放射性物質はあまり入り込んでこなかったのではないだろうか)

しかし、例え1ベクレルでも、放射性セシウムなど原発事故前はなかったのだから、汚染されたことは間違いないし、そんな事故を起こした東電を許すつもりもない。

ただ、これを取り除くことはもう、どうにも不可能で、

何かの拍子に、この拡散していた1ベクレルが、なぜか1平方メートルぐらいにぎゅっと集まって、その上に積み上げられた段ボールの底に付着して、さらに避難先の床を汚染するというのも、原理的にないことはないだろうが、ではそれを「0」にしようと思ったら、単純に、全てを廃棄する以外ないと思う。

引っ越し先に段ボール箱を運び込んだせいで空間線量が上がるというこは、ほぼないわけだから、仮にその表面に、100分の1のセシウムが千葉の自宅から運悪くくっ付いてきたとしても、その0.00000004μSv/時のさらに100分の1の空間線量を「ないもの」と考えるしかないと思う。

妻にこういう話をすると「だけど、0じゃないんでしょう?」と言うが、それを「0」にしようと思ったら、もう捨てるしかないのだ。

しかも「全て」をだ。

全てを捨てて、南半球に行く以外、それを「0」にする手段はないと思う。

ただし、そうやって取り除けるリスクは、0.00000001のさらに100分の1とかのものだと思う。

こんな確率的な数字並べても意味がないのはよく分かるし、汚染がない、などと言うつもりはない。

だけど、僕はその確率によって健康被害が出たり遺伝子が傷ついたりとか、そこまでのことが起きるとは思えないし、まず起きないだろう。

いくら低線量被ばくでも、それはないと思う。

それよりは、はるかに食品汚染の方が問題だと思う。

ただ、この「部屋の中のセシウム」と同じで、全てのものがまんべんなく汚染されてるわけではないんだと思う。

もちろん汚染されていそうなものは極力避けるべきだ。

結局、何が、どれぐらい汚染されているのか分からないから、それを避けるためには、その汚染地域の「全ての食品を食べない」ことしかない。

ただ、運悪く一口食ったからと言って、それでどうにかなるわけでもないと思う。

これはだから気にしなくて良いという意味ではまったくなく、

そういうイレギュラーなリスクを取り除くためには、とにかく日本を出る以外手はないからだ。

だから、日本に住むとなったら、そのリスクを受け入れるしかない。

いや、受け入れるってのは違うな。

そのリスクを避けるために、全力を尽くすしかない。だけど、万が一、それが口に入った時には、もう開き直るしかないと思う。それはおそらく、日本に住む限り、避けられないと思う。

しかしだからと言って、ただ黙って食えばいいというわけではない。

とにかく自衛して、

少なくとも、県単位で食品の抜き打ち検査やるとか、給食では食材の0ベクレル目指すとか、そういう管理体制を整えるように、行政に要請するしかないだろう。

それができるまでは、子供にはとくに、とにかくできる限り、安全と思われるものを食べさせるしかない。


尿検査で7%の子ども 内部被ばく [被曝]

尿検査で7%の子ども 内部被ばく(NHKニュース11月5日 4時50分)
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、福島県南相馬市の乳幼児が放射性物質を体内に取り込む内部被ばくをしていないか、尿を検査したところ、7%の子どもから放射性セシウムが検出されました。検査を行った会社では、健康に影響が出るような内部被ばくはなかったとしています。
福島県などが行っている内部被ばくの検査は、ほとんどが専用の装置で姿勢を維持できる小学生以上を対象にしていることから、福島第一原発に近い地域では、検査を受けられない乳幼児のいる家庭から不安の声が上がっています。このため、東京医療コンサルタント会社「RHCジャパン」は、南相馬市内の6歳以下の子どもを対象に、尿に放射性物質が含まれていないか検査しました。その結果、これまで分析を終えた1500人余りのうち、7%に当たる104人から放射性セシウムが検出されました。ほとんどは検出限界を僅かに超える1リットル当たり20から30ベクレルの範囲で、最も値が高かったのは1歳の男の子で187ベクレルでした。生涯に受ける放射線量は最大でも0.37ミリシーベルトと推定されるということで、検査を行った会社では、健康に影響が出るような内部被ばくはなかったとしています。今回の結果について、放射線医学総合研究所の明石真言理事は、「検証が必要だが、一つの目安にはなる。チェックを受けた食品をとれば今後も被ばくが大きく増えることはないと思う」と話しています。

もう、こういう報道止めませんか?

もう言ってることが奇怪なんですよ。

「みんな死ぬ」とか「子供が被ばくしてガンになる」とか騒ぐつもりはない。

だけど、こういう「あたかも何もないかのように」印象操作するような報道はやめた方がいい。

「健康に影響が出るような内部被ばくはなかった」って断言してるようにも見えるけど、

それを言ったのはこの「RHCジャパン」であって、文科省とか国の調査委員会とかじゃないですよね? 県の調査を受けられない幼児がこの民間会社にお願いしたのか、この会社が申し出たのか分からないけど、ある意味「非公式」っていうことですよね?

「健康に影響はない」って、まずは、その『健康』がずいぶんおおざっぱな括りだ。

健康=ガンにならない

って言う意味だったら、そりゃガンになるまで誰だって健康でしょう。

チェルノブイリの「健康被害」は、集中力の低下とか疲れやすいとか、ありとあらゆる症状を含んでいる。

それは「セシウムのせいだとは言いきれない」などと言うのだろうが、それなら「セシウムの影響かもしれない」という可能性は依然残されている。

その全てをひっくるめて、初めて「健康」ということが言えるわけだし、誰にとっても「健康」の定義ってそういうものでしょう。

ガンにならないから健康だ、なんて誰が言います?

セシウム被ばくについて、もっと25年後のチェルノブイリ事故の調査も含めて、子供の30年後40年後を見据えて、長期的、総合的な判断を国が主導してやらなきゃだめでしょう。

それが前提なのだから、少なくとも、この段階で「影響ない」って民間会社に言わせるのは、不誠実だと思う。

メルトスルーしてるって分かってるのに、「冷温停止」って言ってるのと同じ原理だ。

20-30ベクレルが検出限界だとか言ってるけど、そんなの精度上げようと思えばいくらでもできるだろう。何より、20ベクレル尿から出ること自体「悲劇」だし、187ベクレル出てる1歳児もいる。「生涯に受ける放射線量は最大でも0.37ミリシーベルトと推定される」なんて誰が計算したんですか?

この民間会社でしょう。

そんな「暫定的な、検証を要する」判断であるのに、そういうトーンは一切なし。

「20ベクレル。安心です」

この民間会社が一体どんな権威を持ってそう言ってるのか?

誰も責任取れないでしょう、こんなことやってたら。

で、何でここで「放射線医学総合研究所の明石真言理事」がコメントするのかも分からない。

しかも、またもう御用学者特有の気持ち悪い言い回しで、

「検証が必要だ」「目安になる」

極めつけは

「被曝が大きく増えることはないと思う

何をか言わんやだ。

「被曝が多少増えることはあり得る」
「被曝が大きく増えることはないと思うが、もしかしたらあるかもしれない

って言ってるわけでしょう?

「大丈夫だ」なんて、一言も言ってない。

だから、「健康に影響が出るような内部被ばくはなかった」って言ってるのは、

この「民間会社」だけって、ことになる。

それを、この報道だもの。

よく、こういう「言い回し」考えると思う。どういう仕事なんだろう? 楽しいのかな?

報道デスクのディレクターだか編成委員だか知らないけど、

「どう?冴えてるでしょう? 聞き流すと『たいしたことない』って思えるようなニュアンスうまく出てるでしょう? 誰も責任持ってはっきりそれを言ってないけど、間違ったことを言ってるわけじゃない。数字を見せて、判断はぼやかして、結論は何となく大丈夫と思わせる方向に持って行く。この微妙な匙加減が、腕の見せ所なんだよね」

なんてやってるのかね?

「間違ったこと言ってないからいい」じゃなくて「正しいことを伝える」のが報道の姿勢だし、NHKはその報道の「権威」なわけでしょう。

報道内容が暫定的だろうが、ガセネタだろうが、NHKが流せばそれなりに権威付けられた真理になる。(もちろん全ての人にとってではないが、全体としてはテレビを信じる人が多い)

そういう「自覚」はないのかな? ないはずないだろう。

それなのに、意図的にこういう報道してるなら、もっと質が悪い。

それとも、こういう子供じみた視聴者心理攻略スキルみたいなのが、創造的才能と見なされてるんですか? この業界では。で、それが仮に不誠実と感じられたとしても「やむを得ない」と目をつぶるのが「大人の分別」と。

追記:

まあ、しかし、「被ばく調査」にしても、「国民、県民を守る」ために真剣に取り組む姿勢があるなら、最初から避難勧告出して、ヨウ素剤配布もやってたと思う。

ここまで全て後手後手に回った国、県の「姿勢」がこういうマスコミの報道の仕方にも繋がっているのかと思うと、暗澹たる気持ちになる。



この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。